関東・北関東甲信越地協主催の薬学生セミナーに薬学生4名と職員1名が参加しました。セミナーは3月24・25日の2日間開催され、1都9県から薬学生21名と薬剤師を含む職員11名が集まりました。
今年の薬学生セミナーは「医療人として患者を守るということ~ハンセン病から人権を考える~」と題して、群馬県草津町にある国立ハンセン病療養所栗生楽泉園で開催しました。
重監房の役割とは… |
ハンセン病差別の歴史 |
園内にある重監房資料館では当時の資料とともに、ハンセン病の特徴やどのように社会的差別が始まったのかについて知ることができました。また、反抗的なハンセン病患者を閉じ込めておく役割を担っていた重監房のジオラマがあり、特別病室とは名ばかりの非人道的な施設の実態に驚きました。
一家を離散させたハンセン病差別の罪深さ |
園内の納骨堂や供養塔の説明を聞きながら、故郷から引き離されて暮らすハンセン病患者の悲哀を感じました。入所者の方のお話からは、ハンセン病に対する社会的差別の苛烈さを伺い知ることができました。
特効薬となったプロトミン注射 |
園内で育まれた文化・芸術の豊かさ |
2日目は、ホテルの会議室でグループディスカッションを行いました。「ハンセン病問題の真の解決をめざし、ともに生きる会」から6名の方が助言者として来てくださり、ハンセン病差別に対する考えや活動をする中での想いなどを伺いました。
グループワークで知識が深まりました |
学生からは、「確かな知識を持って患者さんと向き合いたい」「患者さんの限界を医療者が決めてはいけない」などの意見が出され、ハンセン病問題を知った中での医療者としての自覚を多くの学生が語っていました。とても良いセミナーになったと思います。
草津の名湯で疲れを癒しました |
また来年も有意義な薬学生セミナーにしていきたいです。
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