2019年3月21日木曜日

薬学生セミナーで災害時の薬剤師の役割を考える


 今年の薬学生セミナーは東京・有明を会場に、3月1617日の日程で開催されました。山梨からは奨学生9名が参加し、全体では薬学生30名と薬剤師を含む職員12名の総勢42名が参加しました。

大規模災害時の拠点になります
震災の備えを考えよう

 1日目は被災体験とトリアージ学習を行いました。まずは、東京臨海広域防災公園内の「そなエリア東京」を見学し、首都直下型地震を想定した様々な情報や過去の被災経験から生み出された知恵と工夫を知ることができました。日常生活の中でも意識して備えることの大切さを学びました。

トリアージをやってみよう

 体験後は会場を移してトリアージ学習を行いました。東京民医連の谷本氏を講師に、災害トリアージの概念や色の分類、タッグの記入方法なども学んだ上で、いくつかの症例を通してトリアージを実践しました。
 限られた人的物的資源の中で多くの傷病者の治療優先度を判断していくため、実施者には速やかな決断が求められるともに、医療者としての知識と経験が救命に直結する緊張感を感じました。
 
災害関連死をなくすために
グループワーク

 2日目は新潟民医連でDMAT業務調整員をしている小網氏を講師に、民医連の災害支援の講演をいただきました。大火事や水害、台風、地震のたびに全国の民医連事業所が助け合い、結束を固めてきた歴史、災害医療の実情とその枠組みの中で活動する災害拠点病院の役割、民医連独自の救援活動チームMMATの意義と使命などについて幅広くお話しいただきました。

どのグループも素晴らしい発表でした

 講演の後は、発災から業務再開までの72時間を考えるというテーマでグループワークに取り組みました。昼の薬局・夜の病院など班ごとに発災時のシチュエーションを変えて考えました。発災時に途絶えるライフラインの問題や動揺する患者さんへの対応など、前日の被災体験から学んだことや、自らの体験などから想像を膨らませて72時間を考えました。

 日頃の備えの大切さや災害時にとるべき行動、医療者としての心構えを仲間とともに学んだ2日間でした。


2019年3月20日水曜日

奨学生が地域包括ケア実習 @共立介護福祉センターいけだ


 地域包括ケアのなかの看取りを考える機会にするため、大学の春休み期間中を利用して、共立介護福祉センターいけだの一日実習を行いました。実習は3人一組で行い、3月7日、11日、19日の3日間で奨学生9名が参加しました。

オリエンテーション

 オリエンテーションでは、花輪所長を講師に、超高齢社会のもとで変化する医療介護情勢と、病気を抱えながらでも地域で自分らしく生きることを支える「いけだ」の理念、小規模看護多機能型介護事業所の機能について説明がありました。

薬の分包をお手伝い
訪問看護のカンファレンス見学

 座学のあとは現場に入り、午前中はまいほーむいけだ、午後は特養いけだの里を見学しました。まいほーむでは施設の仕組みや薬の管理・服薬の流れ、胃瘻の食事介助などを見学したり、利用者さんとかるたやトランプゲームをして交流しました。いけだの里でも同様に、施設の仕組みや薬の管理・服薬の流れ、あすなろ甲府薬局との連携について専属の看護師さんから丁寧に教えていただきました。

一緒に口腔体操
特養の薬の管理について

 最後はまとめの講義があり、終末期・看取りに関する基本的な考え方、家族と職員の心のケアなど、看取り支援のエピソードを多くの事例から学びました。とても内容の濃い実習で、薬局薬剤師が地域で求められる役割をあらためて考えさせられた一日でした。

2019年3月15日金曜日

あすなろ巨摩薬局 春の健康相談会


314日にあすなろ巨摩薬局で春の健康相談会を開催しました。
好評につきすっかり定着している体組成計測定と血圧測定に加え、今回はリハ職員による「ころばん体操」を実施しました。

 
健康相談には薬剤師が応じます
体組成を計ってます


参加者15名のうち半数の方が初参加でした。測定結果で身体の状態が分かるので、薬剤師からの生活指導もためになると好評でした。後半は巨摩共立病院からリハ職員2名を招いて、転倒しにくい身体作り「ころばん体操」をみんなで行いました。

みんなで身体をほぐしましょう

参加者のひとりからは「健康のためにこのような会をやってくれて楽しい」と感想をいただき、企画した私たちもとても嬉しかったです。

(あすなろ巨摩薬局の報告より)