2015年1月23日金曜日

第8回YMP事務学習会―指定難病の新たな医療費助成制度



 121日の業務終了後、YMP事務学習会がワイエムピー本社で行われました。全薬局から事務職員16名が参加し、指定難病の新たな医療費助成制度について学びました。講師は、本社の伊藤課長とあすなろ石和薬局の深澤事務主任です。

伊藤課長(左)と説明する深澤事務主任(右)
 
 厚労省の検討委員会により、指定難病が従来の56疾患から約300疾患にまで拡大させる方針が出され、この1月から指定難病の助成制度が始まりました。筋委縮性側索硬化症(ALS)やパーキンソン病など従来の指定に加え、遠位型ミオパチーや再発性多発軟骨炎などが新たに指定され、医療費助成の対象が広がりました。一方で、薬害スモンや劇症肝炎、重症急性膵炎の3疾患は、対象とはされませんでした。

学習会の様子

 この助成対象となった指定難病ですが、事務手続きとしては、保険番号の変更や指定拡大の影響により、保険適用と公費適用の枠について、会計時に混乱が起きる可能性が指摘されています。現時点では、指定難病の患者さんはそれほど多くはありませんが、今後多くなることも予想される中で、事務職員がしっかりと制度の中身を理解し、患者さんの不利益にならないように案内する必要があります。

 また、あすなろ石和薬局では、県の助成制度と国の助成制度が重複していることで、患者さん自身が混乱している事例も報告されました。今後も同様のことが起きることも頭に入れながら、どう対応したらよいかシュミレーションが必要です。

自己負担額には上限があります

 講義終了後は、各薬局の事務職員から質問や感想などが出され、制度変更による薬局窓口での混乱や患者さんとのトラブルについて、不安の声が聞かれました。患者さんの利益になるよう医療制度が変わるのはいいことですが、患者さんにとっても医療機関にとっても利用しやすい仕組みを考えてほしいものです。

2015年1月20日火曜日

山梨民医連学運交に薬局から3演題エントリー

 毎年恒例の「山梨民医連 学術・運動交流集会」が、1月17日にアピオ甲府にて開催されました。病院・診療所、訪問看護・介護、歯科診療所、介護事業所などから、400人以上の職員が参加しました(主催者発表)。第26回を数える今年のテーマは、

今こそ発信しよう! 新しい時代を見据えた
 健康権・生存権そして人権を守るわたしたちの実践!
  ~誰もが平和で安心して住みつづけられるまちづくりを目指して~

ということで、前半は山梨民医連会長の基調報告と4つの指定演題、後半は口演およびポスターセッション合わせて70演題が8分散会に分かれて発表されました。


平田会長より情勢について
無低診から見える貧困


歯科診療から見える貧困


倒産の教訓を未来へ


地域包括ケアの展望について
薬局部門からは、以下の3演題を発表しました。簡単に紹介します。


口演:保険薬局でのリスクマネージメント~ピッキングシステムを導入して~ 
              清水典子薬剤師(あすなろ巨摩薬局)


ピッキングシステムの説明


右端の司会は内田薬剤師です


質問に対して社長も回答
調剤ミス等のインシデントを防ぐために導入したピッキングシステムの扱いや注意点などについて紹介しました。機械は正確でも、ニューマンエラーの発生を防ぐことはできないので、処方監査や服薬指導など、本来の薬剤師の役割も引き続き重要になってくるという話が印象的でした。
会場からは、導入費用やメリットなどについて質問がありました。薬局全体に関わることについては、浅川薬局長と山田社長が、客席のほうから必要に応じて回答しました。


ポスター:あすなろ石和薬局における患者満足度調査の報告
              栗林由佳薬剤師(あすなろ石和薬局)

すごい人の多さです


発表の様子
あすなろ石和薬局は、2012年に移転改築して以降、より患者さんが利用しやすい薬局を目指して取り組んできました。今回、実際に患者さんにアンケートを行い、その満足度について調査したことが報告されました。調査の結果、「薬局の雰囲気がよく、清潔感がある」という回答が一番多かったとのことです。そのほか改善が必要なところなどもわかりやすくまとめられていました。薬局職員をはじめ他職場の職員など30人以上がポスターの前で熱心に耳を傾けていました。


ポスター:甲府共立病院における副作用モニタリングの取組み
                 白倉洋朗薬剤師(甲府共立病院)

発表の様子


調査方法の説明中
薬の副作用被害を救済する手段として、定期的な電子カルテのモニタリング作業が必要との内容でした。実際に被害救済に結びついた症例もあり、薬剤師の専門性を生かせる分野として、注目すべき取り組みです。今回調査した1年間の副作用件数は162件ですが、その副作用の一つひとつに特徴がみられるため、継続して取組む意義が大きいことも伺わせました。病院職員からの質問が多く、活発な質疑応答となりました。

 このほか、他職場の医療・介護実践の中にも興味深い演題が多数ありました。
 すべては紹介しきれませんが、日頃の薬局部門の実践を薬局職員同士、また他職場の皆さんにもお知らせするうえで、とても有意義な時間になったと思います。学運交での情報共有を、今後の医療連携にもぜひ生かしていきたいと思います。

2015年1月15日木曜日

山梨民医連 薬局部門新年会



 遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

山梨民医連薬局部門では、114日に恒例の新年会を開催しました。4薬局から21名が参加しました。

山田社長 年頭あいさつ

山田社長の年頭あいさつでは、冒頭、今年が戦後70年、阪神淡路大震災から20年、地下鉄サリン事件から20年、東日本大震災から丸4年となる大きな節目の年であることが話されました。また、定年退職を前に、17年間務め上げてきた社長職についてもふり返り、ワイエムピーが築いてきたことの大きさに思いを巡らせました。

みんなで乾杯!

最初はスローペースで…

上野薬局長のあいさつ
 
木内専務が乾杯の音頭をとり、ほどよく小腹を満たしたところで、1年目入職者の今年の抱負を聞きました。この9ヶ月の間、色々と悩み戸惑いながらも、しっかりと成長している3人の姿に、各薬局長からも励ましの言葉が送られました。


1年目職員も楽しそうです
めでたい大漁盛り

浅川薬局長からは、薬学生の実務実習指導を通して、山梨民医連薬剤師が存在感を発揮していること、地域の薬剤活動においてもますます必要とされていることなどが話されました。

また明日から、それぞれの持ち場で奮闘していくことになりますが、このような場を継続してもつことで、山梨民医連薬局部門の結束を固め、さらなる飛躍の年にしていきたいと思います。

最後は集合写真

今年もどうぞよろしくお願いいたします。