8月24日の薬害根絶デーに合わせて全日本民医連主催の学習交流集会が都内で開かれ、薬剤師・薬学生を中心に全国から125名が参加しました。
満席です。 |
学習会では昨年に続き、現在係争中のHPVワクチン薬害を取り上げました。神経内科専門で薬害オンブズパースン会議副代表の別府宏圀医師が講演を行い、HPVワクチンの特殊な構造と有効性への疑問、子宮頸がんの進行プロセスと効果的な予防措置、推進派と反対派の主張などについて学びました。
ワクチンのリスクを懸念する反対派に対して、推進派は因果関係を否定する疫学調査やWHO・コクランなど権威ある機関からの情報を後ろ盾にワクチンの有効性を主張しています。しかし、疫学調査については検証されるべき事項が欠如していること、権威ある機関からの情報については利益相反が指摘されるなど、その根拠の信頼性は大きく揺らいでいることが分かりました。別府先生は、データに対する妄信と権威主義により患者の個別性が軽視されている現状を憂えていました。
厚労省前でも訴えました |
学習会終了後には厚生労働省前の集会に参加して、薬害被害者とその家族・支援者のほか法律家や国会議員、医療従事者からの訴えに耳を傾けました。また、加藤厚生労働大臣に要望書を手渡し、HPVワクチン訴訟への真摯な対応と薬害防止に向けた具体的な対策の進展を求めました。
大臣に要望書を手渡す薬被連の花井さん |
様々なものがデジタル化して便利になる昨今、人間の命や尊厳までもデジタル化させないように医療者としての姿勢が問われていることを感じた今年の薬害根絶デーでした。
(報告:石川)
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