小雨降る10月24日の午後、第2期実習生の合同学習会が、一般社団法人山梨県薬剤師会と株式会社山梨県環境科学検査センターで行われました。
まず最初は、山梨県薬剤師会での学習。あすなろ甲府薬局実習生のほか2名の実習生が参加し、行政薬剤師の仕事についてレクチャーを受けました。
事務局長の廣瀬薬剤師によると、身近なところでは保健所の薬剤師が行政薬剤師の一例になるとのこと。おなじみの献血車は薬事衛生対策の一環として、水道水質の管理指導は生活衛生対策の一環として、食中毒の防止は食品衛生対策の一環として…などなど、行政薬剤師は見えないところで私たちの生活にとても深く関わっています。
キットの役割と使い方を聞きました |
課長の保坂薬剤師からは、地方公務員特別職として位置づけのある学校薬剤師について聞きました。説明の後は「実際に県薬剤師会の水道水を使って水質検査をしてみよう!」ということで、三手に分かれて、検査キットを使って残留塩素濃度を調べてみました。長時間流動がなく放置された水は塩素が飛んでしまうため、飲料水としての安全性が確保できていないと判断されるそうです。
男性トイレの水の残留塩素濃度は果たして… |
次に、㈱山梨県環境科学検査センターに行き、放射能測定の相談役をされている小林研究員よりお話を伺いました。この時間から、中巨摩地域の薬局実習生2名も合流しました。
この検査センターはもともと県薬剤師会の構想で作られた機関ですが、今は民間の研究機関として運営されているとのこと。分析と測定、調査を専門としていて、薬剤師も5名在籍しています。県内の水質、土壌はもちろんのこと、温泉分析や産業廃棄物の仕分け、大気の汚染濃度、環境ホルモン、放射能測定などなど、ここでもまた私たちの生活環境を快適に保つためになくてはならない調査が行われています。小林さん自身は放射能測定を専門にされているということで、チェルノブイリ事故当時のことや放射線による健康への影響など、研究員ならではの貴重なお話を聞きました。
放射能測定器の中は厚い鉛の壁があります |
機器室の中は機械がいっぱいでした |
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