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平和学校のメンバー |
山梨民医連・平和のつどいの第二部では、第8期平和学校受講生の卒業発表がありました。1年間の平和学習やフィールドワークを通して学び考えたことについて、あすなろ石和薬局の安藤君が発表しました。
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【発表の抜粋】
〇FWを終えて
1月に東京・横須賀、3月に沖縄のフィールドワークに参加し、様々なことを学んで来ました。東京の靖国ではたびたび首相の参拝が取りざたされていて、なぜ参拝が問題視されるのか、靖国にはどのような人たちが眠っているのかといった基本的なことから灯篭の由来、靖国の存在にいたるまで学び改めて過去の戦争の恐ろしさ、悲惨さを理解しました。
横田、厚木、横須賀の米軍基地を見た際には広大な敷地に様々な娯楽施設、教育機関、米軍関係者が平穏無事に過ごせる環境づくりがされる一方、近隣住民に対しては訓練飛行の騒音や身勝手な土地整備による多大な被害など、苦しい生活を強いている現状がありました。基地の維持費を税金で賄うなど眼に余る行いばかりです。
沖縄においては全国飛来が予定されるオスプレイ、戦闘機による騒音、米軍による婦女暴行事件など多くの問題を抱える中で、今もって米軍の存在は脅威といえるでしょう。仲井真知事による辺野古埋め立ての承認と、米軍の恩恵を受けようとするその姿勢に、私たちは断固拒否していき、美しい環境を持つ沖縄を守っていかなければならないと感じました。
〇これからの日本
最近では特定秘密保護法により、国民の知らないところで情報操作がなされる恐怖や集団的自衛権行使容認により、日本が戦争に巻き込まれる危険性が出ていることなど政府は目先のことや営利的とも思える強行をするばかりで国民に十分な説明なく法案を通し、一党独裁のような体をなしている現状です。
そして東京、沖縄のフィールドワークで感じたのは、私たち国民がどれだけ理解し、意見・考察をもっているかということです。基地の維持に関わる費用の税金負担であるとか、沖縄高江ヘリパッドでは反対する住民に対して訴訟を起こすも、訴訟対象に子供も含まれていたなどずさんなものだったこと、米兵による跡を絶たない暴行・殺人に対する不十分な謝罪など、知らないことが多くありました。
一般的に享受する情報として、新聞・テレビ・ネットなどのマスメディアによる偏った理解よりも、実際にその土地に赴き、体験者・現在も闘っている方々の生の情報を取り入れていくことの方がより重要と考えます。また、米軍基地に働く住民の生活、米軍関連の観光資源の存在など、相対する意見も様々取り入れ、総合した意見とし、政府見解・個人見解との齟齬を見つけ、意見提示していくことが必要だと思います。
〇これからの私たち
若者の~離れが懸念される昨今ですが、政治離れもそのひとつでしょう。今の若者は世情・政治などに無関心です。政治に関心を寄せるだけ無駄と考えてしまうからです。今の20代くらいの若者は、生まれた頃から景気は下火で、不景気が当然とした世代なので、失敗を恐れて大きな変化を拒み、何事に対しても予定調和を貫き、平穏さを求めます。政治に対しても同じで、政治に触れたところで変化はなく、今の生活に劇的な変化をもたらしてくれるなどと期待はしません。なのでただ静観し、今の生活を優先します。
また、現在は情報社会で手に収まる情報で満足するのが若者であり、そこで完結することは、情報の広がりや共有もなく、世界は狭いままだと思います。そうした現状を踏まえ、前述の通り受け手としてただ情報を得るのではなく、現地に行き肌で感じ、人と対面して情報を得ていくことが大切だと思います。そこに若者の得意とするSNSなどの活用でさらに飛躍していけるものと考えます。
(あすなろ石和薬局 事務 安藤)
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