2018年2月22日木曜日

医療安全学習会を行いました


 21日に今年度回目の医療安全学習会を行い、ワイエムピーの薬剤師と事務職員合わせて29名が参加しました。

講師の堀さんです

薬剤師の在宅訪問が増加していく中、いつも働いている薬局とは違う場所で思いもよらない事態に遭遇することがあるかもしれません。訪問先で利用者さんが意識を失っていたら…、急に発作を起こして亡くなってしまったら…等々、そのような緊急事態に遭遇した時の対応を学ぶため、「安全管理における介護現場の特徴と危機管理」というテーマで、山梨勤医協介護福祉事業部の堀忍さんを講師に迎えて学習会を行いました。

管理部は職員を守りぬく対応を

 堀さんによると、利用者さんを預かる立場の介護事業所は、基本的に何かあれば事業者側の責任と捉えて謝罪してしまう傾向があると言います。しかし、事故内容のすべてが防げるものではなく、すべてに事業者側の過失があるわけでもないと自覚しておく必要があります。

事故対応の基本は、とにかく事実を明らかにすること。事実の確認もなく、安易に謝罪して次の対応を示唆することは、かえって状況を複雑にしてしまいます。個人で対応するのではなく、必ず管理部に伝えて、組織的に対処していくことが求められるとのことでした。

専務より警察の問合せに対応した事例を報告

 山梨民医連の介護事業所では、「重大事故に対応した危機管理の基本指針」を新たに策定し、今後の管理運営を徹底していくそうです。介護現場の経験に学び、薬局部門もしっかり危機管理に努めていきたいと思います。

2018年2月5日月曜日

薬剤師研修委員会主催 サプリメント学習会



 2月3日午後、東京民医連の薬局法人・外苑企画商事様から藤竿伊知郎薬剤師をお招きして、サプリメントの学習会を行いました。薬剤師や事務職員など25名が参加しました。

講師の藤竿薬剤師です
  講義では、サプリメントの法律上の位置づけから始まり、規制緩和による健康食品ブームでサプリメントが急成長してきた背景、実証実験のねつ造や虚偽誇大広告が乱発されるようになった現状について話されました。

トクホ飲料やアントシアニン、グルコサミン、ヒアルロン酸、アガリクス、青汁など有効性が過大に見られがちな健康食品の盲点についても教えていただき、スポンサーの影響力や情報リテラシーの重要性について理解を深めることができました。

信頼できる情報源を確保しておこう

 質疑応答では、安全性の視点から医薬品との相互作用に関する疑問や患者さんへの説明の仕方など、現場での実践的な対応に関する質問が多く出されました。健康食品ブームにのって悪質サプリメントの被害者を増やさないために、薬剤師として必要な心構えができた学習会でした。

質問が続々出ました
終了後は、近くの飲食店で講師と楽しく親睦を深めることができました。寒風吹き荒ぶ山梨にお越しいただきありがとうございました。