8月7日から9日まで長崎で行われた「原水爆禁止2011年世界大会」にワイエムピーの職員が参加してきました。
以下、感想を掲載します。
今回原水禁世界大会に参加させていただいてまず、海外代表がいることは知ってはいましたが、その参加国の多さに驚きました。核に関心があり、勉強をしにきているだけだと思っていましたが、エジプト・ベトナム・メキシコ・ベネズエラ・アメリカ・ドイツ・韓国・イギリスなど数多くの国の代表が発言をしていました。この問題は世界レベルで考え、解決していかなければならない問題だということを認識しました。また、薬局でもお願いしていた核廃止を求める署名は全体で540万ほど集まったと聞き、1人1人の力が集まれば、大きなものになり、現状を変化させるきっかけになるのだということも感じました。
分科会では、被爆遺構めぐり(碑めぐり)に参加しました。原爆が爆発されたとされる場所や、その周辺の被爆した地を訪れました。原子爆弾落下中心地には、三角柱の黒い塔が建てられており、土台にはその年までの死没者数が記されていて、毎年8月9日に付け替えていると聞きました。
長崎大学には、5~7tあると思われる門柱が当時のまま残されていて、2つの門柱のうちの1つの門柱のみが、前方に9cm、後方に15cm程浮きあがっており、爆風の凄まじさを感じました。
66年前の8月9日に原爆を投下され被爆した地に、この日自分が立っていて、被爆の話を聞いているという状況をふと客観的に考えたら複雑な気持ちになりました。被爆のことは、聞いた話から自分なりに想像することしかできません。でも、山梨にいて原爆のことを考えるのと、今回のように現地にきて、実際に足を踏み入れて肌で感じて考えるのとでは、全く違うと思いました。
今回長崎を訪れて、3日間原爆などのことを考える機会をもらい、改めて核がこの世には必要ないものだと思ったと同時に、そのことを後世にも知らせなければならないと思いました。世界大会に参加する前までは、何の知識もない自分にはできることは何もないと思っていました。しかし、被爆者がどんどん少なくなってきている今、実際に被爆地を訪れたり被爆者の話を聞いたりということが重要で、私のように無知な人間でも被爆地の現状やそこで感じたことを、どのような形で誰を相手にでもいいから、話すことも大きな意味をもつのだと思います。
被爆者がいなくなって、その歴史も語り継がれないということがないようにするためにも、1人でも多くの人がこのことについて学ぶ必要があると思いました。
この3日間貴重な経験ができ、また普段関わることのできない他院所・他職種の方々と交流ができてよかったです。
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